タイ渡航のための注意事項
タイ、バンコクにようこそ
充実した楽しい熱帯医学研修になるようできる限り準備したいと思います。タイに初めていらっしゃる方に向けてタイを楽しむための簡単なガイドを作りました。僕の独断と偏見で作っています。折角の機会ですので、折をみてタイ、バンコクをお楽しみください。
(1)マヒドン大学熱帯医学キャンパス
マヒドン大学熱帯医学キャンパスは、BTS victory monument駅から徒歩7-10分程度です。現地集合になります。
〇BTS victory monument駅についてはこちら
〇キャンパス内①のビルになります。
BTS victory monument駅から大学までの道順を「表通り経由」「裏通り経由」で案内していますので、参考にしてください。
(2)タイについて
タイは仏教の国、王国です。王様を敬っています。王室の批判は不敬罪になるのでご注意ください。ワイといって手を合わせて挨拶をする習慣があります。できる限り返してあげてください。朝8時、夕方18時に国家が流れます。その際は立ち止まって下さい。
(3)バンコクの気候
2月は雨が少なく過ごしやすい気候で、ベストシーズンともいえます。普段は半袖で大丈夫ですが、朝晩、冷え込むことがあります。また、マヒドン大学の講義室もそうですが、屋内、電車の中はかなり冷房が効いています。残念ながら冷房の調整はむつかしく、体が冷えないように羽織るものをご準備ください。
(4)バンコクの物価・通貨
バーツを使います。物価は日本よりも安いです。バンコクにある銀行であれば、多くの店舗で円からバーツへの両替は可能です。休めの両替屋でも通常は騙されることなく両替してもらえるようです。
【バンコクの物価事情についてはこちら】※レイトは日々変わりますので、ネット等でご確認ください。
(5)料理、水、レストラン
タイ料理は美味しいです。辛味、甘味、酸味のバランスを大切にします。辛いのが苦手な人は「辛くしないで/Not spicy/ Mai pet」と頼んでみてください。レストランでの食事は基本的には安全です。不潔に見える屋台での食事、特に生ものについては食あたりをすることがあるので、注意してください。また果物屋台は、手袋の有無、保存状態を確認してから購入してください。(大学のキャンパス内は安全だと思います)果物のシーズンは3月から5月ですが、2月も多くの熱帯の果物を楽しむことができます。
水道の水は飲まないで下さい。大元の浄水システムは問題ないようですが、その後水道管の破損等が多く飲水はできません。ペットボトルの水を購入するようにしてください。歯磨きやシャワーについては、タイの水を使って問題ありません。氷については、バンコクのレストランの氷は基本的に安全だとは思いますが各自ご判断ください。
【タイ料理についてはこちら】
レストランのチップは義務ではありません。タイにはもともとチップ文化はありませんでした。高級レストランでは10%をめどに、大衆のレストランでは気持ちをこめて20B~100Bの範囲で置くようにしています。タイでは飲酒できる時間が決まっています。11時から14時、17時から24時の間のみです。仏教の日は飲酒できませんので、ご注意ください。
【タイでのお酒の販売規制についてはこちら】
(6)トイレ
空港、レストラン、大学、病院等はほぼ西洋式のトイレですが、少し田舎に行くとタイ式のトイレがあります。タイ式のトイレでは紙が流せません。ご注意ください。また紙がないことがあるので、郊外やローカルなお店に行く際には紙を持参ください。
【タイのトイレ事情についてはこちら】
(7)マッサージ
タイマッサージはストレッチ、指圧を組み合わせたマッサージで快適です。ぜひお試しください。大学近くのランナム通りにも多くのマッサージ店があります。僕はチップ、40B~100Bの範囲で渡しています。
【マッサージ & スパについては】
(8)ホテル
ランナム通り周辺のホテルが近くて便利です。ランナム通りは深夜まで人通りが多いので、大通りに面していれば安全面は問題ないかと思います。人通りが多いランナム通りやその他街歩きは夜も安全です。
ただ、深夜人通りが少ない通りを一人で歩くのは避けてください。慣れている方はその他どのホテルでも問題ないと思います。
(9)空港からの移動、その他移動
マヒドン大学研修での移動はバンを用意します。街や夜遊びに行く際にはBTS(スカイトレイン)が便利です。
バンコクのタクシーは、観光地でなければメーターを使ってくれますし、あまりぼったくられません(観光地は交渉が基本です)。安いです。日本の1/10くらいの値段で乗れます。ただ問題点として、タクシーの運転手が道を知らない。(地方から来ている)、乗車拒否をする(行先を言って断られる)、英語を喋れない(地図も読めないことが多く、タイ語の行先を指でさしたほうが良いかもしれません)。高速にのった場合は別途高速料金を、また空港から乗った場合は空港待合料(50B)を追加で払う必要があります。チップは端数を払う程度でOKです。
【空港からの移動、その他移動についてはこちら】
バスも楽しいですが、番号と方向が大切なので下調べをしてください。国際空港は2つ、スワナプーム空港とドンムアン空港があります。主要な航空会社はスワナプーム空港、LCCはドンムアン空港に着陸することが多いです。国内の移動はドンムアン空港を使うことが多いです。
<スワナプーム空港からの移動>
【空港⇔市内ホテルまでの交通事情はこちら】
スワナプーム空港からはエアポートリンクという電車が出ています。エアポートリンク(City line)→パヤタイ(終着駅) 始発は6時、終電は0時です。パヤタイ駅でBTS(モノレール)に乗り換えます。
BTSパヤタイ駅→ビクトリーモニュメント駅に乗り換えです(Mochit行き 1駅)
【空港鉄道エアポートレイルリンク時刻表はこちら】
スワナプーム空港からバンコク市内への移動は、その他にタクシーがあります。タクシーは流しのタクシーではなく、空港1階の出口を出たところにカウンターがあり、そこで並んで待ちます。空港からタクシーを使った場合は到着時に待合料として追加で50Bの支払いが必要です。タクシーは数回に1回くらいありえないくらいに運転が乱暴な運転手にあたることがあり、高速で怖い思いをすることがあります。高速代は別途必要です。(40B~100B 高速の出口近くで運転手が何か言って来たら100Bを渡せばよいです。100Bは用意しておきましょう) 夜中に着いたり、女性が一人で不慣れな場合はリムジンという選択肢もあります。(タイの女性も深夜は一人でタクシーに乗ることを避ける人はいます)リムジンのカウンターは荷物の受け取りを出てすぐです。リムジンの運転はタクシーと比べると非常に安定しています。バスは楽しいですが、番号や経路を十分に調べてから使用ください。
<ドンムアン空港からの移動>
エアポートリンク(電車)はありません。その他はほとんどスワナプーム空港からの移動と同じです。
【ドンムアン空港から市内へのアクセス方法はこちら】
(10)病気のときに、ワクチン、蚊よけ
必ず旅行者保健にはご加入ください。クレジットカード付帯でも大丈夫です。必ず加入してから来てください。予期せぬ事故等もあります。軽い病気であれば、熱帯医学部の病院や薬局で薬を買って様子をみますが、重症の場合通訳のいる私立の病院にお連れします。(私立の病院は豪華で医療の質も高いです。メディカルツーリズムも行っています。)
【日本語の通じる病院はこちら】
ワクチンに関しては、バンコク短期滞在、また活動としては低リスクとなります。麻疹をふくめた基本的なワクチンの見直し、A、B型肝炎は考慮してよいかと思います。前後で田舎に行かれる方は、日本脳炎のワクチンのブースト、また心配な方は狂犬病ワクチンを考慮ください。
マラリアはバンコクにいませんが(理由は講義で学びます)、デング熱、チクングニヤは流行します。日本で売っているDEETで十分ですので、蚊が多いところですぐスプレーできるようにご準備ください。普段、僕はあまり気にせず生活しています。マラリアの予防内服は不要です。
(11)発疹、発熱患者の診察に際して
病棟で発熱、発疹患者さんを診察する可能性があります。麻疹、風疹、ムンプス、水痘に関して、ご自分の既往歴、ワクチン接種歴、抗体価をご確認ください。免疫がない方は診察をご遠慮頂く場合があります。